Little thing インタビュー記事


中国のファッション雑誌「Little Thing」の最新号にインタビュー記事が掲載されました。 中国の人には私の作品はこんなふうに見えているんだなあ、とちょっと勉強になりました。中国語はちんぷんかんぷんなのですが、インタビュー部分は和訳があるので、ご紹介します。

Little thing インタビュー記事

Little thing インタビュー記事

Little thing インタビュー記事

記事抜粋(LT=Little thing、I=Imai Yumi)

LT: 以前はLittle thingと協力して、「 Migaino 」創立15周年のTシャツをデザインして頂きました事がありますので、読者達は先生の事をよく知ってると思いますが、知らない人もいますから、自己紹介をお願いします。

I: 1974年生まれ。名古屋芸術大学日本画専攻卒。2003年からイラストレーターとして活動しています。商業広告や書籍の装丁画、雑誌の挿絵などを描いています。

LT: 柔和の色彩、これは先生の作品が人達に与える印象です、いつから、どういうきっかけてこのスタイルを始めましたか?

I: イラストを描き始めた頃からこのスタイルですが、まず最初の転機が最初の子供が産まれた時。それまでより植物や動物を多く登場させるようになりました。次は2011年の3月に起きた地震以降、より穏やかでやさしいタッチが求められるようになりました。

LT: 柔和の色彩だけではなく、先生の作品は夢と想像に溢れていますが、そのインスピレーションはどこに受けるんですか、読者達も興味深いです。

I: 主にアンデルセンやイソップなどの童話です。

LT: 先生が使っている画材や線画や色など、どれも特別で、その創作の方式と習慣は?

I: 作品は日本画材の岩絵具や水干(すいひ)絵具を使っています。岩絵具や水干絵具は鉱物や土ですので、さらさらの砂状です。それに接着剤の膠(にかわ)を 混ぜてペーストにし、絵具として使用します。線画は墨汁と鉛筆です。大学の専攻が日本画で、その頃から慣れ親しんでいる画材で、にじみやぼかしのニュアンスが自分に合っているように感じています。

LT:お手本にしている人は?

I: お手本というわけではなけれど、伊藤若冲やエゴン・シーレは大好きな作家です。

LT: 芸術的な絵画以外にも、色々優秀な商業作品(ファッションイラストレーションやCDジャケットイラストなど)があります、どの方法で芸術と商業を結びつけるのでしょうか?

I: オリジナルの作品と違い、商業作品はクライアントがいて、商品を買う消費者がいます。商品を魅力的にみせること、商品を多くの消費者にわかりやすく伝えること、をまず最優先に考え、その上で私らしさをどこまでトッピングできるかを考えます。

LT: 先生にとって、絵を描く時一番好きな場所は?

I: 私は、どこでも描けます。いつもは家のリビングの片隅で描いてます。子供のすぐ横で。

LT: 先生は可愛い子供が二人もいると聞きました、確か、キャバリアという犬もいますね、創作の時先生にインスピレーションを与える事がありますか、その中で面白い話はありますか?

I: 子供は娘が1人、息子が1人います。犬はピエールという名で、本当に素晴らしい生き物です。寝顔を見てるだけで平和な気持ちになれます。犬は群れの中で自分の順位を決めて生活する習性がありますが、ピエールにとって、おそらく息子は自分の下に位置しています。息子のおやつを横取りすることもありますが、危険があるときは息子の前に立って守るような態度を取ることがあります。だから、私の作品に出てくる動物は、いつも人をやさしく見守っているのです。娘は空想が大好きで、自分で作った話をいろいろ聞かせてくれます。私が描いた絵を見ながら、どんどん想像を膨らませ、横でおしゃべりを始めるのですがそれを聞いて、アイディアが生まれることもあります。

LT: 若いイラストレーターとして、これからの計画は?

I: 来年10周年なのですが、この10年間で個展を2度しか開いていないので、これからはたくさん展示をしたいです。

LT: 作品からみると、先生は生活と自然が好きな人と思われていますが、仕事以外に普段何しますか?

I: ママなので、子育てやごはんを作ったり、毎日大忙しですが時間がある時は、洋服やポーチなど小物を作ったりしています。

LT: 先生の一番好きなLittle thingは?

I: 子供たち!

 



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